「ブラック会社」と聞くと、「サービス残業当たり前」、「休日出勤当たり前」、「パワハラされる」
などのネガティブなイメージがあります。
実際入社してしまって、「最悪だ。なんて会社に入ったんだ!」と思って嘆いている人も
いるでしょう。

けれども、「ブラック会社」という言葉が独り歩きしていないでしょうか?
ネットで知識を仕入れているから、妙に構えてしまっていませんか?

実際、ブラック会社はあります。けれども単に忙しいとか、上司に叱られたからとかで
ブラック会社と思っている人もいます。
しかし、本当はそういう会社はチャンスなんじゃないかと思うのです。


仕事で成長し続ける52の法則

もちろん、ブラック会社を肯定しているわけではありませんよ。

そういう会社は人手が不足だったりして、自分の身の丈以上の仕事を
割り当てられることもあると思います。

当然、自分の持っているスキル以上のものを要求されるわけですから、
「なんてブラックなんだ!」と思う人もいるでしょう。

しかし、逆に「チャンスだ」、と思って何とか喰らいついていけば、自分のスキルは
大幅にアップできるのではないでしょうか。

考えてみると、会社側にとっても、スキルが不足している社員に仕事を割り当てる
わけですから、大きなリスクを背負うことになるのです。
その社員以上に大きな痛手も受けるのです。

「チャンスだ」と思うタイプは、「できなかったけれど、これは習得(学習)できました。
次は成功させてみます。もう1回チャンスをください!」と言えます。

「ブラックだな。」と思うタイプは、文句を言って辞めていくのでしょう。


受け取る側は、「チャンスだ」と思うのか、「ブラックだな。」と思うのかは
個人の性格にもよりますが、前者の方が圧倒的に成長できますね。

もちろん、どう取るかは個人の自由だし、本当に酷いブラック会社だった
場合もあるでしょう。

ただ、安易にブラック会社だからさっさと辞めようと思うのは、自分の成長の
妨げることになるでしょう。


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